本FAQでは、管理者が manaba と LTIツールを連携させ、動作を確認するまでの一例としてTurnitin の例をご案内いたします。
※2024年4月時点の操作結果を元に作成しております。
今後、LTIツール側で仕様が変更になる場合もございますので、ツール登録の流れの参考としてご利用ください。
※2024年4月現在、manaba はLTI Advantageに対応していないため、Turnitinとの連携によって本来実行可能な複数の機能(プラットフォームへの成績の送信、名簿の同期など)を利用することができません。
<前提>
ご利用の Turnitin Feedback Studio を既に別のLMSと連携させている場合などに問題が生じることがあるため、最上位のアカウントを直接 manaba と接続しないでください。
最上位のアカウントの「+新規アカウント」をクリックしてサブアカウントを作成してから、インテグレーション列のアイコンをクリックしてください。
詳細は以下の「Creating a Turnitin sub-account」をご参照いただくか、Turnitin のご契約先のサポートまでお問い合わせください。
https://help.turnitin.com/feedback-studio/turnitin-website/administrator/sub-accounts-and-sub-administrators/creating-a-sub-account.htm
<管理者:LTIツールとmanabaの基本設定>
まず初めに manaba と Turnitin Feed back studio で相互の情報を入力し、連携を許可します。
(1)以下を参考に、Turnitin で必要な作業をします
https://help.turnitin.com/feedback-studio/other/lti13/administrator/getting-started/step-1-creating-your-lti-registration.htm
- Turnitin の管理者ページで、「アカウント」のインテグレーション列のアイコンをクリック
- ダッシュボードで「LTI1.3」(LTI APIではない) を選択
- 「今すぐ開始する」をクリック
- 「学習管理システム(LMS)のプロバイダー」で「Other」を選択
- 「Registration Name」を設定。(manaba と判別可能な名称を推奨します)
- 「Turnitin Feedback Studio 以下のフィールドを正確にコピーして、お使いの学習管理システム(LMS)の設定ページに貼り付ける必要があります。」以降の4項目の情報を使うため、ページを表示したまま次のステップに進みます。
(2)manaba 管理者画面で「20-201 LTIツール管理」メニューを開き、[新規作成]をクリックし次の必要情報を入力して保存します。
1. 「●●
manaba と ツール対応表●●」を参考にしながら、前項「1-6」で表示しておいたページの4項目を、下図 manaba の対応する欄(①ツールURL、②公開鍵情報、③ログイン開始URL、④リダイレクトURL)に貼り付けます。
(!)2024年4月現在、上記の①ツールURLについては Turnitin 管理画面に掲載のものではなく、「https://lti.int.turnitin.com/launch/tfs-proxy」と入力する必要があります。ご注意ください。 ※Turnitin Feedback Studio の画面が Advantage 対応前提の内容になっているためです。manaba は今 Advantage に未対応なので、画面に表示のデフォルトの値を使っても連携ができません。 |
2. 「カスタムパラメータ」は必要に応じて設定してください。例えば manaba の LTIテスト作成時に入力した
「受付開始日」と「受付終了日」を必ず Turnitin Feedback Studio 側の課題に適用させるためには、次のように入力します。
・startdate=$ResourceLink.available.startDateTime
・duedate=$ResourceLink.submission.endDateTime
※カスタムパラメータに入力しない場合、LTIテストと Turnitin Feedback Studio の受付期間は連動しません。
Turnitin Feedback Studio はデフォルトで課題作成日から1週間の期日に設定されるようになります。
3. 「プライバシー」では少なくともメールアドレスは「送信する」に設定する必要があります。
※LMS/ツール間でメールアドレスでユーザを突合するためです。
4.「コースでの表示方法」は「課題」を選択します。
(3)manaba で保存したLTIツール設定の行の歯車マークをクリックし「ツール設定詳細」を選択。
今度は manaba で表示された情報を、再度以下の対応表を参考にしながら、「1-5」で表示しておいた
Turnitin画面の続き「学習管理システム(LMS)の詳細」の欄に貼り付けて保存します。
(4)設定に問題ないことを確認したら、「20-201 LTIツール管理」画面で、追加したツールを公開してください。
●●manaba と ツール対応表●●(黄色列の情報を白列の同じ行に設定するイメージ)
・Turnitin Feedback Studioの情報を manaba に登録する
Turnitin Feedback Studio 例 |
manaba (LTIツール追加/編集画面) 例 |
Tool Public Key set URL lti.int.turnitin.com/jwks/****** |
公開鍵タイプ →鍵セットURL |
Login Initiation URL lti.int.turnitin.com/oidc/login/****** |
ログイン開始URL |
Launch URL / Tool Redirect URL https://lti.int.turnitin.com/launch https://api.turnitin.com/api/lti/1p3/launch
|
リダイレクトURL |
Target Link URI https://lti.int.turnitin.com/launch/tfs |
ツールURL ※以下のURLを登録 https://lti.int.turnitin.com/launch/tfs-proxy
|
・manaba の情報をTurnitin Feedback Studioに登録する
Turnitin Feedback Studio (学習管理システム(LMS)の詳細) 例 |
manaba(ツール設定詳細)
例 |
公開鍵セット URL |
Public keyset URL ~/local/rpc_lti_jwks |
発行元 |
Platform ID https:// sample.manaba.jp |
クライアントID |
クライアントID YubVIWZxihu6zG4x |
- |
デプロイメントID 32212283××× |
OpenID Connectのログインのエンドポイント |
Authentication request URL ~/local/rpc_lti_oidcauth |
アクセストークンのURL |
Access token URL /local/rpc_lti_authtoken |
プラットフォーム認証プロバイダー(オプション) |
- |
<管理者:登録したツールが manaba で使えるかを確認する>
(1)ユーザの準備
1. 確認に使う Turnitin Feedback Studio の講師権限のユーザを用意し、登録されているメールアドレスを確認します。
2. その講師ユーザと連携させたい manaba の担当教員アカウントを用意し、ユーザの「メールアドレス:mailaddr」の値を一致させます。
※類似する項目「リマインダメールアドレス:remindermail」「リマインダメールアドレス(携帯):remindermobile」と間違えないようご注意ください。
(2)確認用コースの準備
1. LTIツールの利用したいコース情報が記載された登録用シートを用意し、「ca.lti」列を作成し、許可したいコース(※)の行のセルに「1」、対象コースの行に「1 」(半角数字)を入力して保存します。
※まずはユーザに影響のないダミーコース等を用意して実施することを推奨します。
2.「212 コース追加・変更・削除」からアップロードします。
(3)用意したユーザで、対象のコースに以下のいずれかのコースロールでアクセスできるように設定します。
1. 担当教員
2. 学部システム管理者
3. オプション「特殊コースロール」を導入の場合の以下
■授業補助者2~5 および 担当職員
※環境によってコースロールの名称は異なる可能性がございますが、課題の編集権限を持つロールを
設定すれば manaba 側の要件は満たすことが可能です。
(4)manaba 教員用 基本機能マニュアルの目次から「小テスト」>「LTIテストを作成する」を参照しながら、LTIテストを作成して保存してください。
(5)マニュアル手順の最後にあるとおり、「LTIテスト管理」ページにアクセスします。
正しく設定できていれば、枠内にTurnitin 社の以下ページのステップ「Create a dummy assignment」にあるとおり、メールとパスワードを入力する画面が表示されるため、画面内の指示に従って認証を実施します。
https://guides.turnitin.com/hc/en-us/articles/21851523244301-Configuring-Feedback-Studio-in-LTI-1-3
(6)セットアップまで終了できたら、対象の manaba コースと Turnitin Feedback Studio を連携完了です。
同じコースに履修生も登録して、作成したテストに提出できるかも試してみましょう。